2016年4月9日土曜日

What's NIMBY???




こんにちは。古本屋「BOOKBOOKこんにちは」です。
もう本当にすっかり春ですね。桜が満開で街のあちらこちらがピンク色で奇麗だなぁとウキウキしながら走ってます。(ちなみに車でです。)

最近、まじめに世の中や本のことなどを勉強していて、そうすると、知らない言葉がどんどん出てくるので、それを一つ一つ調べる訳ですが、例えば、インターネットで調べると、当たり前のようにWikipediaなどで出てきます。結構、びっくりします。私の知らないところで、こんな言葉使ってたのかい?って。私の生活にはこれっぽっちも出てこなかったよ!って。その一つが「NIMBY」です。ニンビーと読みます。(初め、ニンバイかと思った。)

NIMBYとは、「Not In My Back Yard」の頭文字をとったものです。日本語に訳すると、「自分の裏庭・近所以外なら」です。施設の必要性は認めるが、自らの居住地域には建てないでくれ。と主張する住民たちやその態度を指す言葉。だそうです。

こんなに外来語が盛んな日本でNIMBYという言葉が耳に入らないのはなんでだろう?という話はさておき、この言葉、反対の意味ならすごくいいのにと思いました。調べたら対義語で「YIMBY=Yes In My Back Yard」というのがありましたが、YESぐらいじゃなくって、Welcomeくらいの、「WIMBY=Welcom In My Back Yard」があったら最高だよなぁと思って、そこで思い出した本があります。

ソーヤー・海さんの「都会からはじまる新しい生き方のデザイン」です。
本棚NEWSでもちらっと書きましたが、これはパーマカルチャーの本です。パーマカルチャーって何かっていうと、まず、この聞き慣れないパーマカルチャーという言葉、これは「permanent(永久の)」と「agriculture(農業)」をくっつけた造語で、1970年代半ばにタスマニア島の大学で生物学を教えていたビル・モリソンとその教え子だったデビット・ホルムグレンの二人が考え出したシステムのようなものです。
パーマカルチャーは「人間にとって恒久的に持続可能な環境を作り出すデザイン体系」とモリソンは言っています。デザイン=モノとモノとの関係を適切に配置すること。

パーマカルチャーは生活のあらゆるものに関係していて、説明しだすと一日が終わってしまうと思うし、私もパーマカルチャーを知って間もないので、うまく説明も出来ないのですが、パーマカルチャーの3つの倫理というのがあって、それをちょっと抜粋させていただきます。(他に5つの態度、10の原則があります。)

☆Earth Care 地球の存在なしに、人間は存在できない。
☆People Care 自分の近くの人々、遠くの人々、未来の子孫にも配慮しよう。
☆Fair Share 自然がもたらす豊かな恵みを、公平に分かち合おう。

なんだか、これを読んだだけでもパーマカルチャーって素敵なことじゃん!って分かると思います。ネイティブ・アメリカンみたい。たぶんもっとずっと昔の日本の暮しだって、こういう倫理のもとに営まれていたと思います。

この本、本当にいろんなことが書かれていて、農のこと、食のこと、DIYだったり、コミュニティだったり、コミュニケーション、瞑想など、生活のありとあらゆることが詰め込まれていて一気に読むにはお腹いっぱいになってしまう本です。私は、気が向いた時にパラパラめくって、その時気になった項目を読んで自分の生活に反映させてみたり、はたまた、へーっと思って終りだったりいろいろです。自分の出来る範囲で出来る事からというのが、パーマカルチャーのスタンスだと思います。

と、いう訳で、私は、パーマカルチャーな人や事、施設がWelcom In My Back Yard!!!!!!です!!!

長くなりましたが、それが言いたかったです。
NIMBYという言葉をこのまま日本で聞くとこなく(そういう事態は至る所にありますが)、WIMBYというような考え方と生活、コミュニティが広まるといいなぁと思います。それで、私もそう思われるような本屋になりたいです!



※ ソーヤー・海さんの「都会からはじまる新しい生き方のデザイン」は1988 cafe shozo内の古本屋「BOOKBOOKこんにちは」にて買うことが出来ます。ご近所で気になる方は是非見てみてください。

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