2016年2月1日月曜日

now, i'm reading this book. 5




こんにちは。古本屋「BOOKBOOKこんにちは」です。
もう開けてひと月経つので、なんですが、あけましておめでとうございます。
1月は本当にいろいろあって、ぼんやりもしていたのですが、忙しくもあって、長かったような、短かったような、停滞していたような、ごにょごにょごにょ…というような歯切れの悪い月でした。でも印象深い月でした。

1月は割とたくさん本を読む時間があって、意図した訳ではないのですが、シリーズ物をよく読んでます。あと、すごく珍しく推理小説を読んでます。
私は、普段あまり推理小説を読みません。嫌いな訳ではないのですが、あまり手にとらないです。なんでだろうと考えたところ、時間がかかる。あんまり面白い作家を知らない。そして、平和大好き人間なのだからだと思います。
推理小説は、事件が起きて、その事件の謎を解いていく。というのが基本的な流れですよね。なので、推理小説にはある程度のページ数が必要になると思います。(短い話ももちろんあると思いますが)そして、謎が出てきたら、それを解きたいと思うのが、人の恒。じっくり読む事になります。結構真剣に。私は、いつも流し読みみたいな読み方で本を読むので、ちょっとぼんやりすると全然頭に入ってこなくなってしまいます。だから、いつもの読み方より少し気合いを入れた読み方をしなくてはいけないので、結果いつもより時間がかかるのです。そんな訳で、読む機会が他のジャンルより少ないので、面白い作家を知る機会も少ないという訳です。
最後の平和大好き人間というのは、まぁ、そのまんまで人を殺した!とか、なんで?とか、どうやって?とか、そういうのは好きじゃないのです。推理小説もそんな単純じゃないんでしょうが、まぁ、しかし、そんな理由から私はあまり推理小説を読みません。

でも、どうしても気になってしまう推理小説のシリーズ物があって、今、それを読んでいるところです。

笠井潔 著「青銅の悲劇」です。
これは矢吹駆シリーズの日本編第一作です。知らない人からしたら、なんのこっちゃって感じだと思います。私がなんで矢吹駆シリーズを読むようになったかというと、ある本の中にこのシリーズの中の一冊が出てきたからです。私はその本を割と頻繁に読んでいたので、その都度「笠井潔」という名前を見ていました。ある時、図書館で笠井潔さんの本を探して借りてみることにしたのです。
そしたら!なんと!面白かったんです!何が面白かったのかというと、一つは登場人物。矢吹駆シリーズなので、もちろん矢吹駆という人が出てきます。そして、ナディア・モガールという好奇心旺盛の女の子が出てきます。早い話が、この二人のことを好きになったんです。ナディアはいい子だし、駆はなんか訳が分からなくてすごい気になる。脇役のおじさんたちもいい味を出していて好きです。小説なので登場人物が魅力的なのは当たり前といえば当たり前なのですが、彼らは私好みの人たちということなのです。
そして、もう一つ。このシリーズの面白いところは、謎の解き方です。ここで聞き慣れない言葉が出てくるんです。「現象学」です。私はうまく説明出来ないので、申し訳ないですが、Wikipediaに頼ります。こちら! 難しいです。ちんぷんかんぷんです。矢吹駆はこの現象学を使って、殺人事件の犯人を割り出すのです。いやはや。ちんぷんかんぷんなりに、駆の言っていることを辛抱強く読むと、へーっなるほどね!となるんです。そんな考え方があるのか!と、そんな考え方を使って謎が解けたのか!みたいな。これが、面白いです。

と、ここまで書いてあれですが、この青銅の悲劇には矢吹駆が全然出てきません。(ナディアが下巻でやっと登場するのですが、駆は出てこない!)そして、主人公のおじさんに全然惹かれません。あと20ページくらいで読み終わるのですが、なんだか不完全燃焼です。

と思って、今、笠井潔さんをwikipediaしたら、読んでない矢吹駆シリーズが何冊かありました。あぁ、良かった…。
シリーズ物ってなんだか、いいですよねぇ。しかも、シリーズものの登場人物が好きって最高じゃないですかー。

さぁ、皆さんも寒い日にはこたつに入ってレッツ読書!です!

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